大峰 登山

大峰 行者還トンネル西口から弥山の途中で敗退(´;ω;`)ウッ…

投稿日:2012年2月11日 更新日:

2012年2月11日~12日、すっかり雪にはまって今期6回目の冬山、今回は奈良の弥山にテント泊に行ってきました。

■目的地
奈良県 弥山(1895m)

■装備
・冬山テント泊装備、水1.5L、お湯500ml
・写真機材:Canon EOS7D、タムロン17-50mmF2.8、シグマ18-200mm、マンフロットのカーボン三脚
重量21Kgほど

■ルート
(近鉄)大阪阿部野橋→奈良県下市口駅
(バス)奈良県下市口駅→天川河合
(徒歩)天川河合→行者還トンネル西口の登山口→弥山

冬季以外は天川河合から登山口までタクシーが行けるらしいですが、今の季節は路面が凍結していたり雪がつもっているのと、途中ゲートが封鎖されているのとでタクシーが行けないために徒歩でいきます。しかしその距離14Km、歩いて4時間・・・今考えるとこの時点で無茶な計画だった(´д`;)。下市口駅でバスを待っている間他のハイカーとしゃべっていたときに、「弥山のほうはこの時期ほとんど人が通らないから、足跡があるかどうか・・・」と言われたが、そのときは特に気にも留めていませんでした。

9:48、天川河合を出発。

 

沢沿いにひたすら歩きます。
川の水はとても澄んでいて、川底まで見えます。

道のりは長いですが、すばらしい景観に癒されます~

氷瀑!

14:08、行者還トンネル西口登山口に到着!

少し休憩してからアイゼンを装着して出発。
登山口から階段を登ると・・・一面雪。踏み跡無し。始めての場所で、道は完全に雪で覆われているためどこに行けばいいのかわからん・・・しばらくうろうろしていると木の階段を見つけ、その後は雪の間にところどころ砂利道が見え隠れするのをたどって上へ登る。後は木にテープを巻いているのをたどりながら、上へ登っていきます。が、なにしろ4時間歩いた後なのでこの時点でかなり体力を消耗してるので、急傾斜の雪面を登るのはかなりきつい。雪が深いところだと腿まで埋まるので軽いラッセルも。水も登山口の沢で補充していなかったので残り1Lを切っている状態。

16時過ぎ、ようやく急斜面を登りきり、稜線へ出る。もう日は傾いていますが、ここから長い稜線沿いのルートがあるのでしばらく休憩していると、一人の男性が登ってくる。この日初めての他の登山者です。休憩がてらにしばらく話をして先の状況を聞くと、
・この時間から弥山まで行くのは難しい。稜線をまっすぐ行くとは言っても、道はうねうね曲がっているので迷いやすく、初めてだと危険。
・弥山小屋は閉まっているらしい(小屋で水を買おうと思っていたので、これはショック(T_T))
その人も稜線の適当なところでテントを張るらしいので、こちらもいけるところまで行こうと思い、出発します。

先に弥山方面へ歩いていった登山者の後を追うように、足跡をたどりながら稜線を歩きますが、地図上では稜線をまっすぐ歩くように書かれているけど実際には岩や雪の固まりを迂回するためかなり蛇行し、目印になるものも無く、足跡が無ければどこへ行けばいいのかわからない状態。

日没後、ようやく八経ヶ岳が見えてきました。なにやら不吉な色です。

18時近く、すっかり日も落ちて体力も限界に近い状態、弥山ははるか遠く、あきらめて稜線上にテントを張ります。途中、ヘッドランプの電池が切れて予備のライトをつけながら電池交換。予備のライトが無かったら危なかった・・・電池はずすのに手袋はずさないと出来ないのでヘタしたら凍傷の危険もあるし、反省。

気温は-7度、食欲は無いが食べないと体力が戻らないので、残り少ない水で湯を沸かし、珈琲とスープを作って食べ、早めにシュラフにもぐりこむ。
標高約1600mの稜線上、夜中テントが飛ばされそうな強風で殆ど眠れず。トイレも行きたいが、テントの入り口を開けると地吹雪で氷の粒が入り込んでくるので朝まで我慢。

朝5時、気温は-8度、テントの内側は霜で真っ白。
シュラフから出て朝食を作ります。水を節約するため餅を焼いてると、テント内側の霜が溶けてくる。食事も終わって外に出ようと入り口のチャックを開けようとしたが開かない・・・さっきの溶けた雪で凍ってる(´д`;)
ストーブの火であぶってなんとか開いたけどテントのベンチレーターが溶けてもた(´д`;)火をつける前にチャックをタオルで拭いとくべきやったな~

水が残り少ないので雪を溶かしたけどゴミが一杯浮いてたので飲まずに捨てる。
そうこうしている内に時間が経過し、すでに朝7時をまわる。

残念ながら日の出は撮れませんでしたが、天気が良く、景色は最高です。

地吹雪で氷のつぶがキラキラ光ってきれい~

八経ヶ岳もはっきり見えます。
ただ残念なのは、シグマ18-200mmのテレ端の解像度がいまいちだということで・・・やっぱり便利ズームの限界か・・・

雪庇が出来ています。上に乗って遊ぶとか、そんな精神的な余裕はありませんでした・・・

このあたり稜線歩きですが、広いので道がわかりにくく、間違えて変なところを300mほど谷の方に降りてしまい、GPSで気づいて稜線に戻りました。ここでもし谷を降り続けたら登山口と逆に行ってしまい、恐らく遭難していたかも・・・しかしこの稜線に戻るのも非常に傾斜がきついのと雪の吹き溜まりで歩けない場所が多いのとでとてもきつく、10歩ぐらい進んだら息切れするので休憩してまた歩く、の繰り返して30分以上掛かりました。
よく道に迷ったら下におりずに上へ上がれといいますが、降りると戻るのが非常に困難なことがわかりました。

稜線に戻った後も道がわからずさまよっていると、なんと前日に先に歩いて行った男性とばったり会い、その人に下山まで誘導してもらい脱出。
いや~雪山は恐ろしい。でもいい勉強になった。

 

-大峰, 登山

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