2012年4月21日~22日
残雪期の鳥取県大山に登ってきました。
高速バスで三宮から米子まで乗り、そこから路線バスで大山寺まで。
大山寺。
寂静山よりから見た大山。絶景です~
この後南壁側から雲が湧き上がり山頂を雲で覆ってしまいましたが、あまり写真ばかり撮っていても時間が無くなるのでそろそろ出発。
大山は初めてなので、無難に夏山登山道を登ります。
写真とってなかったですが、登山口からけっこう雪が積もっていて道脇に除雪してある。気温は高めなのでぐずぐずの泥道になっていました。
5合目ぐらいから完全に道が雪に埋まっており、トレースはあるが急登。もともと急登なのか、雪道なので直登なのかは初めての場所なのでわからず・・・とりあえずしんどかった(^_^;)
6合目あたり。日本海が見えます。
ようやく着きました~。山頂の避難小屋です。
雪が入口よりも高く積もっているので、入り口前が1.5mほどの雪の急斜面になっていました。
今回はここに泊まります。
夕方まで天候がもってくれるかと期待したが、山頂は霧で覆われ、残念ながら夕日を撮ることは出来ませんでした。
避難小屋は他に誰も居らず、貸しきり状態です。
気温は7度。とても快適な温度です。ただ夜中ものすごい強風で、避難小屋のあちこちがギシギシ音をたて、特に強い風の時は天井付近からブ~~ンというものすごい大きな音が鳴り、耳を塞いでいても聞こえてくるのでほとんど寝られませんでした。
翌日、依然として山頂は霧につつまれ、風も勢いを弱めず、というか、昨日よりも風が強い・・・
山頂に木道を歩いて下りようとすると、横からド~ンと体当たりされたような衝撃を受けて吹っ飛ばされ、道から落ちて雪のなかに肩から落下!なにがぶつかったのかわからず、とにかく散乱したストックとアイゼンを拾ってもう一度木道に上がって先に進むが、横から強風が吹き始め、落とされないよう足を踏ん張って耐えようとしたが、さらに一段と強い突風に飛ばされ、今度は草の上に落下。さっきも突風に落とされたんだと気付き、これ無事に下りれるんかな・・・もう少し横だったら木の杭に激突していうところだったので危ないところだった。
ザックに固定していた三脚も外れて転がっていたが、強風はしばらくやまずザックも下ろすことが出来ない状態。
木道を歩いて下りることは不可能と思い、雪の上を歩いて下りることにしましたが、まっすぐ立って歩けないほど風が強く、最初は両手を地面について(ピッケルが無いので)足を踏ん張って耐風姿勢で強風に耐えていましたが、体が吹き飛ばされそうな風が前から横から吹いて転がされるので地面に伏せる。風は氷のつぶを巻き上げて地吹雪になって顔にビシビシ氷の粒が当たって痛いので、強風が吹いているときは地面に伏せて、弱まると耐風姿勢のまま移動、というふうにして8合目まで下りるのにえらい時間が掛かりました。
下山後ニュースを見ると、その日鳥取市は瞬間最大風速38メートルでトラックが横転する事故があったらしい・・・よく下りてこられたものだ(~_~)。