関西人なら一度は行っとかなと思っていた「大峯奥駈道」。通常は6~7日ほどの行程になりますが、今回休みの関係で3泊4日でなんとか歩き通しました。
上り坂は早めに歩く、下りは走る、平地は出来るだけ走る、のハイペースで長時間歩きは正直かなりきつかったです。日程を延ばせないので巻ける山はすべて巻いて行きましたが、地蔵岳の巻き道で、奥駈道に戻るルートが崩壊して戻れずに集落まで下りてから登り返すはめに(T_T)
とにかく精神的にも肉体的にもきつい山行でしたが、早朝に誰もいない尾根道を走り抜けるのは気分爽快!最高に気持ち良かったです(^^)。
以下、今回の縦走のメモ書き。
●食糧
①行動食は30分に1回はお腹が空いていなくても食べる。
長時間動き続けるのでどんどんエネルギーが失われていくため、
行動食はジップロックで小分けして持ち、立ったまま食べれるようにする。
②水は15分に1回は飲む。
<行動食>
・ミックスナッツ・・・行動食のメインはこれ。レーズン、カシューナッツ、アーモンドとか色々入ってる。
・煮干し・・・加藤文太郎にあやかって。汗かいた後はミネラル分補給のために。
・ラムネ・・・飴よりも吸収が早い気がする。
・カントリーマアム・・・そこそこ腹もちするし、夏は溶けず、冬は凍らず使い勝手がいい。
・岩塩、男梅タブレット・・・塩分、クエン酸補給に。
<その他>
・アミノバイタル・・・甘くておいしいし、飲みやすいけど重いので、そんなに持っていけないのが残念。
・カーボショッツ、パワーバー・・・ここぞという時に気合を入れるために飲みましたが、はっきり言って不味い。甘ったるい何かの原液みたいで、水で流しこみました。でも効果はあると思います。
・アクエリアス粉末(1リットル用)・・・これを2リットルの水で作ると丁度いい薄さになる。
<昼食>
・ゆっくり食べている時間はないので、昼はカロリーメイトとSOYJOYなどですませました。
<朝食、夕食>
・棒ラーメン(2食入り)と餅12個持って行きました。朝は棒ラーメン、夜は餅入りの味噌汁のみ。基本的に食べれたらそれでいいのでこれだけ。
●装備
荷物は水無しで13kg、水4L入れて17kg。軽量化のためシュラフ、シュラフカバーは無し。寝るときはダウン上下着て、足をザックに突っ込んで寝ました。かなり寒かったです。
・ザック・・・モンベルのアルパインパック60。シンプルイズベスト。軽くて安い。ウェストベルトが若干ペラペラですが、電車に乗るのにじゃまにならなくていい。
・靴・・・スポルティバのボルダーX(ローカット)。唯一の難点は防水性が無いこと。スパッツを付けていれば多少軽減出来るが、それでも今回朝露に濡れた草の中を歩いてただけで靴の中までぐしょぐしょに濡れました。
・ツェルト・・・一人用。超狭い。底割れ部分を縫い付けて、ベンチレーターにも洗濯ネットを縫い付けて虫対策はバッチリ。結露がすごくて夜中に顔に水滴が落ちてくる。
●行動時間
1日目:吉野~小笹の宿テント場 8:30~17:00(8時間半)
2日目:小笹~深仙の宿テント場 5:30~17:30(12時間)
3日目:深仙~玉置山展望台 5:30~18:00(12時間半)
4日目:玉置山展望台~熊野本宮 5:00~13:30(8時間半)
日程の関係でいくつかピークを踏まずに巻きましたが、いつかすべての山頂を踏んで大峯奥駈道を踏破したいものです。まぁ当分はこんなしんどいことしたくないですが(^^;)
吉野駅。ここから長い旅が始まる・・・
車道歩きが続きます。
なかなか立派な小屋です。
きました、女人結界門。ここから先、100%オッサンです。
洞辻茶屋。ここからあいさつは「ちは~」ではなく「おまいりぃ~」です。
鐘掛岩。登ります。
上は鎖が付いているので安心。
鐘掛岩の上。
西の覗き。それまでガスがかかっていたのに、丁度ガスが晴れて下が見えました。
大峯山寺の門。行者が3人下りて来るのが見えます。
大峯山寺。中に行者がいます。
山上ヶ岳山頂。花は咲いてません。
ようやく小笹宿まできました。疲れた~
久しぶりにツェルト張ったら歪んでしもた・・・
ミニチュアの森のようです。
水場は近くの沢から汲みます。
2日目の朝、不明瞭な道を南下します。写真は女人結界門の出口。
お!いい感じ。
朝のこの時間が一番気持ち良い。歩くペースも上がります。
七曜岳。このへん鎖場が続きます。
行者雫水で水を補給。
行者還小屋。りっぱな小屋です。
きれいなキノコ。
一部紅葉してました。
理源大師像。数年前、2月にこの辺りで危うく遭難しかけたことを思い出す・・・
弥山への階段地獄。きつ~(>_<)
弥山小屋に到着!
急登のあとのファンタオレンジ最高!
この辺立ち枯れの木が多い。
八経ヶ岳山頂。
不明瞭な道が続く。
楊子の宿を通過。
根元から抜けている倒木。
鳥の水。ありがたや~
急峻な岩場もあります。
岩を巻いて行く。
釈迦が岳の登り、こんな鎖場でも10時間以上歩いた後はきつい。
釈迦が岳山頂。ここで若者二人、寝袋だけで泊まるとのこと。元気やな~。
やっと深仙宿に到着。テント2張あり。写真はお堂。さっそくツェルトを張る。避難小屋もありますが小さいのですでに人いっぱいでした。
水場はちょろちょろ出てました。今晩の食事分と、明日の水4L汲むのにかなり時間がかかりました。
もう日は沈みかけ、あたりは薄闇に。
一日中歩き通しだったのでつかれた・・・明日も一日中歩くので早めに就寝。