明けましておめでとうございます。新年最初の山行は、八ヶ岳のバリエーションルート、阿弥陀岳の南稜+北稜に行ってきました。
去年北稜を登った時から南稜を考えてましたが、問題は2点。テン泊装備一式を背負ってバリエーションルートが登れるかと、登山口の船山十字路へのバスがないということ。
荷物については、ギリギリまで軽量化してなんと冬山テン泊装備で(水無しで)18kg!冬山始めたころは25kgほどあったので、ここまで軽量化出来るとは思いませんでした。18kgだと歩くのはもちろん、走ったり簡単な岩登りも問題ない重さなので、やっぱり軽さは大事ですね~。
アクセスについては美濃戸口から歩くしかないかと思ってたけど、たまたま船山十字路まで行く人が居たので相乗り出来ました(^^)。まぁもしいなくても、美濃戸口までの人は何人かいるはずなので美濃戸口から先は一人で乗れば安くつくしね。
あとアイス用のダブルアックスは効果絶大!去年まではピッケル+バイルでしたが、氷を登るのに特化した道具は刺さりやすく抜けにくい。まだ全然使いこなせてないので、しばらくは近場の岩場で練習しよかな。
南稜も北稜もトレースがしっかりついていて迷うことは無かった。もし雪が降ってトレースが消えていても、南稜はP3上からの雪庇の踏みぬきに注意すれば、岩峰をすべて左から巻いて行けばいいので問題なさそう。北稜は尾根まで上がればあとは尾根伝いに登るだけなのでルートファインディングはやさしいと思います。
茅野駅~舟山十字路~八ヶ岳 阿弥陀岳南稜のP1P2コル
茅野駅からちょうど舟山十字路に行く人が居たので、タクシー相乗りしました。2000円ぐらいやったかな。
阿弥陀聖水。テント場についていきなり水作るのは面倒なので、ここで飲み水と昼飯用の水を汲んでいく。
ゲートをくぐる。途中渡渉3か所(大×2、小×1)あって、増水してたら足濡らしそうな感じ。
タヌキ?なんやろ?と思ったら、この先で犬の散歩してました(^_^;)
ちょうどいい杖が。荷物軽量化のためにストック置いてきたので助かる~ でもしばらく握ってると変な汁で手袋が汚れたので捨てました(~o~)
旭山荘。ちょっと泊まりたくない雰囲気ですね。もし外が吹雪いててツェルトもなければ入るけど。
ここから左へ50mほど踏み跡をたどり、丸太橋を渡って尾根に取り付く。
松茸とか採れるんですかね?10万円以上ってのが・・・採った量で変わるんかな?
尾根に出ました。
こういうのが沢山あります。地元の人同士の、なんかいろんな事情があるんでしょうねぇ。
急登です。雪が堅いのでアイゼン無しだとちょっと怖い。
立場岳に到着。このあたりテント適地あり。風があったらここにテント張ってもいいかも。
ここからアイゼン装着。おニューのグリベルです(^^)。
青ナギ。ここの前後にも、それぞれ1張分のテント適地あり。
急登しんどい(´д`;)
展望が開けたところに出る。ここが無名峰かな?
左から、阿弥陀岳山頂、P4からP1までよく見えます。
P1へ。左から巻く。
時間はまだ昼なので、無理をしたら山頂まで行けそうですが・・・この暖かさで雪はグニャグニャになってる。柔らかい雪は滑落の危険があるのでこれ以上は進まないほうが無難。
P1ーP2コルで一泊することに。
木の間にロープをはってツェルトを吊るします。真ん中がひしゃげてますが、入り口側が持ち上がってたら中で火を炊いても大丈夫。食事も作れます。
それにしても暖かい。残雪の頃の様な暖かさです。しかも無風。
お昼御飯はオートミール+ペミカンを煮込んでインスタントみそ汁で味付けしたもの。食費を安くするのと軽量化のため、この山行中すべて同じメニューです(´д`;)
実際、オートミールと粉末みそ汁でだいぶ軽量化になりました。
ツェルトの中は暑いぐらい。
雪を溶かして、晩飯と明日の朝食用の水を作っておきます。
こんな非日常の中でも、下界の街並みが見える。なんとなく六甲山と似てて親近感がありますね。
やることないので食べてばっかり。
夕陽に染まる赤岳。行者小屋から見ると影になるので、こちらから見たほうがカッコいいな。
夕陽とP1。
阿弥陀南稜の岩稜地帯も赤く染まる。
2016年最後の夕日が沈みました・・・