2011年12月23、24日。
年末に伊吹山に初日の出を撮りにいくので、雪山登山の練習に、前から行ってみたかった八ヶ岳に行ってきました。
今回は初めての雪山なのでどこまで登れるかわかりませんが、準備だけはしていったほうがいいので、アイゼンとピッケルを持って行きます。
山小屋の予約もしていないので、ツェルト、シュラフ(イスカのポカラ)、サーマレストのマット、ダウンジャケットやフリースのズボン等ビバークの用意や、予備のガスボンベ、手袋・・・夏の登山に比べると、荷物が格段に増え、重量はザックが20Kg(三脚含む)、カメラバッグが4Kgの合計約24Kg。
三脚は軽量化のため、冬山登山用に新しく買ったマンフロットのカーボン三脚(自由雲台込みで1.6Kgぐらい)を持って行きましたが、これは正解でした。あの寒さでアルミ三脚なんか持って行ったらどうなっていたか・・・
朝八時半、大阪梅田から高速バスで出発、途中2回休憩があり、14時半ぐらいに茅野駅到着。
15:30に路線バスで茅野駅を出発、16時過ぎに美濃戸口に到着。ここが登山口になります。
夕焼けに染まる(多分)赤岳 ※後で調べたら阿弥陀岳でした。
緩い坂道が続きますが、荷物が重いためかなりきつく、予想以上に時間が掛かります。汗だくになり、寒さはそんなに感じない。
17時過ぎに美濃戸山荘前を通過し、北沢に進みます。
日が落ち、あたりは暗くなり始めたので、ヘッドランプをつけて歩きます。
18時過ぎ、すっかり暗くなり星も出てきたので、適当な場所にツェルトをはり、寝床を作ります。
ところがツェルトを広げた場所の雪質が悪く、雪というかザラザラの氷の粒のような感じで竹ペグを埋めても引っ張ると抜けてしまい、さらに雪の下は凍った土でアルミのペグも刺さらずツェルトを固定出来ないので、しょうがないので木にツェルトの入り口側の上部分を吊るして、底のヒモを結んで中に荷物を広げて場所を確保します。
ツェルトを張るのにまごついていたので体はすっかり冷え切ってしまう。なんとかツェルトにもぐりこみ、夕食を作るためお湯を沸かし、コーヒーとパンの入ったスープだけ作って食べます。
せっかく餅を焼こうと網も持ってきたが、地面の雪が固まらずストーブを置いても不安定な場所なので、疲れ切って色々面倒になったので早めに寝る準備をします。
ツェルトはアライテントのスーパーライトツェルト1で、夏場の荷物の少ないときでは問題ない広さでしたが、冬場は60Lのザックを入れるとそれだけで半分占めて、シュラフの足をザックの上にのせる感じになり、しかも今はツェルトの入り口の反対側がつぶれている状態なのでさらに狭く、もう寝るだけのスペースしかない感じです。
<就寝時の服装>
・上:ユニクロフリース2枚とユニクロダウンジャケット(フリースのポケットには使い捨てカイロ)
・下:ホームセンターで買ったヒートテックのようなタイツ、フリースズボン、登山用ズボン
・足元:ホームセンターの厚めの靴下+モンベルのテントシューズ
19時、気温はマイナス10℃。
シュラフはイスカのポカラ(限界温度-6℃)ですが、着込んでシュラフに入り、シュラフの入り口から冷気が入らないように手で押さえる。寒くて眠れないんじゃないかと思っていたが、想像以上の寒さ(^_^;)。体の震えが止まらない、ていうか痙攣に近くて、これはちょっとやばいんじゃないか、なんとか朝まで持ちこたえねばと、じっとしていられないので体を動かしながらひたすら朝を待つ。
朝4時頃、気温マイナス13℃。
ツェルトの内側は霜で真っ白です。動くと氷の粒が落ちてきて冷たい・・・
とりあえず寒い夜を乗り越えて朝になりましたので、お湯を沸かそうとしたら、ガスカートリッジが凍り付いて火がつかない(T_T)まさかガスが凍るとは・・・
そういうわけで朝ごはんはクッキー何枚かとカロリーメイト。
6時過ぎ、荷物をまとめて出発します。
無理な体勢で寝ていたためか、まともな食事をしてないせいか(その両方か)、体がだるい。すぐに息切れするので、何回も休みながら歩いていきます。
日が昇るにつれ、山の上から明るくなっていきます。
赤岳鉱泉付近。
結局、赤岳鉱泉までは行きましたが帰りのバスの時間に合わせるため、ここから引き返して下山。美濃戸山荘で昼食を食べ、八ヶ岳山荘で風呂に入って帰りました。
<今回の教訓>
・ハンドウォーマーも持っていったが、いくらライターで炙ってもなぜか加熱しない。気温が低すぎると駄目なのか?使い捨てカイロは問題なく加熱しました。
・ハードシェル、帽子、ガスカートリッジ、ポリタンクは朝起きるとカチカチに凍っていました。
特に、ガスカートリッジが凍ると火が起こせないので致命的なので、寝るときにシュラフ内に入れる必要がある。
テルモスのお湯は、ぬるくなっていたが凍ってはいませんでした。
・雪の上ではガスストーブがぐらぐらして不安定なので、ベニヤを下に敷くと良いらしい。
・やはり快適さを求めるならツェルトよりも自立式のテントのがよさそう。ツェルトはちゃんと張れないと狭いスペースがさらに狭くなる。あと見た目がゴミ袋なので、人の多いところではちょっと恥ずかしいな。
・3連休を使って、2泊しないと山頂までいくのは難しい。そうなるとやっぱりツェルトじゃ厳しいか・・・
・荷物も軽くしないと無理。レンズも交換している余裕がないので、18-200mm1本にして(マクロレンズの代わりにクローズアップNo3+50mmF1.8はあってもいいか)あと3Kgぐらい軽量化したい。