六甲 沢登り

ハチノス谷(六甲)で大滝登攀

投稿日:2017年6月10日 更新日:

1年に1回か2回、突然やる気になる「ハチノス大滝登攀」。そして返り討ちにされる・・・
ハチノス大滝、高さ約20m、上部のハングより上が10mほどあり合わせて30mぐらい。3段に分かれ、全面ヌルヌル。1,2段目はフリーで登れるが浮石が有り危険、3段目はほぼ垂直。最上部のハングが核心。

今回はいいところまで行ったんですけどね。あと一歩というところで、手はハング上に掛かってるのに、足が掛からん!で、落ちました(T_T)。アブミの最上段に乗っているのにまだ高さが足りない。アブミのフックから最上段までのあいだにもう1段あればいけそうなので、改造するか。

軟鉄ハーケンは、打つ時の音が「コンコンコン」から「キーンキーン」という、ハーケンが歌うという音に変わり、半分しか刺さって無くてもしっかり効いてくれました。が、中で曲がってしまったのか、回収出来ず残置に。錆びるまで待ってから回収しに行くか?下から見えない位置だから放置でも問題ないか・・・

ハチノス谷全体としては堤防等人工物が無く(最初だけありますが)、連続した小滝を気持ちよく登っていくコース。とはいってもやはりバリエーションルートなので、難易度的には西山谷、大月地獄谷に並び、それなりの装備が必要。登山靴では難しいかも。チェーンスパイクつけるか、ファイブテンのアプローチシューズ、フェルトシューズ、わらじが最適。

トラロープが新しくなったりテープが増えたりしているので人は入っている様子ですが、荒れてるので歩くには注意が必要です。

 

杣谷の登山口から登ります。

ややこしいとこを通って、広場に出ます。奥に何かありますね・・・

何やこれ!?誰か住んでるんか?

屋根はスカスカで雨は防がれへんやろうし、作ってる途中?

今日は登攀具プラス大きいカメラと大きい三脚なのでちょっと重い。19kg。

水に入らなければ地下足袋だけで充分ですが、滝を登っていくのでワラジを装着。

このへん、草が刈られて道が整備されてました。どこかの山岳会がやってくれたのかと思ったら・・・

橋が出来てました。工事用の道だったんですね。

橋を渡らず、左の沢沿いを行きます。

ハチース谷堰堤を通過。

スリット堤防を通ります。左のスリットから水が流れて来る。水が流れてるほうがキレイなので、左から通る。

クモの巣やらへんな虫やらいっぱいいます。

ここを右から回り込む。

沢登りらしくなってきました。

この滝は右をへつりながら登る。トラロープありますが、ロープ無くても問題なし。

ここを通る。ここから先、人工物はないので快適な沢登りです。

2段の滝。ロープありますが、直登出来ます。

足場は少ないですが、足先を押しつけてフリクションで登る。

2段目も。

落ち口が手強いけどなんとかクリア。カメラバッグを前にぶら下げてて邪魔だったので、先にカメラバッグを上げてから登りました。

次から次へと小滝が現れるので楽しいコースです(^^)。

2段15mの滝。ここは2回登ったので今日は登りません。

右から高巻く。

トラロープが張り巡らされてます・・・こういうのどうなんでしょうね~個人的には難易度下がるし、景観的にもどうかと思いますが。

そもそもバリエーションルート登るならロープぐらい持っとくべきなので。

さっきの滝の落ち口。

チョックストーンの滝。クモの巣がびっしり、荷物も重いので、今日はやめとく。

左の岩場を登る。

このあたり、つるつるの石の上に落ち葉が乗ってるだけのところが多いのでスリップ注意。あと20cm四方の落石もあったので、ヘルメット必須です。

ここを越えると・・・

はい、来ました。ハチノス大滝です。

右の高巻き道から登る。急登です。

このトラロープも、前無かったのに誰かが付けたんですね。

テープも増えてる。

ここから下ります。

カム、ハーケン、ハンマー、アブミ・・・その他色々装着。ズッシリきます。

今日はこれで登ります。古いクライミングシューズの底にフェルトを貼り付けた、滝登り用シューズ。

1段目、2段目はホールドが沢山あり問題無し。

さぁ恐怖の3段目へ。見ての通り垂直ですよ。

ヌルヌルの岩をつかんで、ヌルヌルの足場を登る・・・

残置ハーケンはどれも完全に錆びてます。掴んだら折れます。

リングボルトでセルフビレイを取って・・・

右斜め上にハングが。どうするか・・・

ハーケンを打つ。が、全然効いてないので場所を変える。

体が半分浮いてます(^q^) こわ~

この位置です。

 

ボロボロの残置ハーケンが2本ある横、ここに打つとばっちり効きました(^^)。半分ほどしか入ってないですが、今までに無いキーンキーンという「ハーケンが歌う」音がしました。でも残置ハーケンがあるということは、ここは「抜けない場所」なんですよね・・・

アブミを掛ける。

アブミの最上段に乗ってそのまま上へ。

もうちょい~

落ちました(T_T)。

暑いからシャワーが気持ちいい~

さっきの場所で2回チャレンジして2回落ちたので(笑)、やりかたを変えます。ハングの真下から登ってみます。丁度いいクラックにカムをセット。浅いのでカムが半分しか効いてないけどまぁいいやろ。

この場所。

いけるか?

もうちょい~

カムがはまってた岩が割れて落ちました(T_T)

 

ハーケンを回収しようとしましたが、どうしても抜けませんでした。左に2本残置あり、3本目の残置を作ってしまいました・・・

撤収~

アッセンダーで宙吊りになった状態から懸垂下降に移行する。慣れが必要です。

下にすっ飛んで行ったカムを回収。

またもや惨敗です(T_T)この壁を越えることが出来るのはいつの日か・・・

ドロドロになったので洗う。どうもここの水はヌメるような気がする。手も荒れるし。変なもん溶けてるんちゃうか。

お昼にします。下界では食べない菓子パンも、山だとなぜか食べたくなる。

あれ?前は「スティックメロンパン」だったのに名前変わったんか?

滝の高巻き(2回目)

ロープを回収。

水の枯れた滝。沢登りはここで終了。

この後右の谷(テープあり)を行くとハチノス谷東尾根にでるらしいが、いつも左へ行ってしまうので、今回も左の谷へ。

荒れた谷を登る。

倒木の広場で休憩しようと思ったら大きいハチがいたので先へ進む。

この先の、左へ登るゆるい尾根を登りつめる。

で、ハチノス谷西尾根に出ます。あとはハイキングコース。

長峰山に到着~

いい天気です(^^)

写真撮るのに夢中で落ちる人も居るんでしょうねぇ。

水が残り少ないので、掬星台の自販機まで行きます。

アゴニー坂。最後の難関です(^_^;)

こんな天気いい日は、遊歩道をブラブラするだけでも気持ち良いですね~

掬星台に到着~

財布をズボンのポケットに入れっぱなしだったのでびしょ濡れに。たまにやらかすんですわ。

ようやく千円札が乾いたので飲み物を買う。

一仕事終えたあとの炭酸はなぜこんなに美味しいのか。

久しぶりに上野道から。

旧天上寺跡。夏はこんなんですが、冬は草が枯れて良いテントサイトです。(テント張ったこと無いですが)

仁王門を通過。

五鬼城展望公園から。ここもいい夜景スポットですね。

この鉄棒、昔からあるな。30年ぐらい前にぶら下がった記憶がある。

あの変な小屋、撤去されてました。まぁ著しく景観を損ねてたから当然やろな。

お!ここでイノシシ見るのは初めてやな。

下山です。

 

-六甲, 沢登り

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ほぼ毎週六甲山を地下足袋でうろうろしてます。
ハイキング、沢登り、クライミング、トレランなど、色々やってます。
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